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いろいろ考えすぎて眠れないときの対処法!イライラして寝れないときは何をする?

「明日の会議の準備は大丈夫だろうか」「あのとき違う対応をしていれば…」「家族のことが心配で」など、布団に入ってからも頭の中でさまざまな考えが巡り続けて、なかなか眠りにつけない経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、将来への不安など、現代社会にはストレスの原因が数多く存在します。日中は忙しさに紛れていても、静寂な夜の時間になると、それらの心配事が一気に頭に押し寄せてきて、考えすぎて眠れない状況に陥ってしまいがちです。

さらに「眠らなければ」と焦れば焦るほど、イライラが募って余計に目が冴えてしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。睡眠不足が続くと、翌日のパフォーマンスが低下するだけでなく、心身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、考えすぎて眠れない夜の原因を科学的な観点から解説し、イライラや不安で寝つけないときに試せる具体的な対処法をご紹介します。心を落ち着かせて質の良い睡眠を取るためのテクニックを身につけ、穏やかな夜を過ごすための参考にしていただければと思います。

就寝前に嫌なことばかり思い出す理由

寝る前に嫌なことばかり考えてしまうのは、脳が休息モードに入る準備ができていないことが主な原因です。主な理由は以下の通りです。

脳の「情報整理」と「反芻思考」

就寝前に嫌なことばかり思い出す理由には、脳の「情報整理」機能と「反芻思考」という心理的メカニズムが関与しています。

日中、私たちの脳は仕事や勉強、人とのコミュニケーションなど外からのたくさんの情報を処理することに追われていますが、夜になりベッドに入って目を瞑ると外部からの刺激が遮断され、脳は「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれるアイドリング状態に入るとされています。この状態では、脳は内側、つまり自分自身の過去の経験や未来の計画、人間関係などについて考えを巡らせ始め、この過程で特に感情と強く結びついたつらい記憶が意図せず浮かび上がりやすくなるのです。

さらに、日中に受けたストレスや不快な出来事、不安は、寝る前に脳がその日の出来事を整理するタイミングで再び頭に浮かびやすくなります。これは反芻思考と呼ばれる現象で、ネガティブな思考がぐるぐるといつまでも頭の中を駆け巡り、くよくよと考え続ける状態です。

日中は無意識のうちに「つらいことは考えないようにしよう」と心に壁を作って自分を守っていますが、眠る前にはその緊張が緩み、心の壁が低くなるため、普段抑圧している感情や記憶が心の表面に浮かび上がりやすい状態になります。このように、脳の自然な情報処理機能と心理的防御機制の変化が、就寝前の嫌な記憶の想起を引き起こしているのです。

環境の変化

就寝前に嫌なことばかり思い出してしまう大きな理由の一つに、夜間の環境変化があります。日中は仕事や家事、人との交流など外部からの刺激に常に反応している状態ですが、夜になり暗い部屋で一人になると、これらの外部刺激が急激に減少します。すると、日中は他の活動に向けられていた意識が内向きになり、自分の内面と向き合う時間が自然と増加するのです。

この静寂な環境では、普段は忙しさに紛れて意識の奥に押し込められていた心配事や不安、過去の失敗体験などが表面に浮上しやすくなります。脳は刺激の少ない状態になると、記憶を整理し処理しようとする働きが活発になるため、特に感情的なインパクトの強い出来事や未解決の問題に焦点が当たりやすくなります。

さらに、疲労が蓄積した夜の時間帯は、ネガティブな思考をコントロールする前頭前野の機能が低下するため、悲観的な考えに支配されやすい状況が生まれます。このように、夜間の環境変化は私たちの心理状態に大きな影響を与え、不安や心配事を増幅させる要因となってしまうのです。

疲労とストレス

就寝前に嫌なことばかり思い出してしまう現象には、疲労とストレスが関係しています。一日の終わりに心身が疲れ果てた状態では、脳の前頭前野と呼ばれる理性的な判断を司る部分の機能が低下し、感情をコントロールする力が弱くなります。

この状態では、ポジティブな思考よりもネガティブな思考が優位になりやすく、普段なら気にならないような小さな出来事でも、ちょっとした不安やイライラが実際以上に拡大して感じられるようになります。

また、疲労により脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、特にセロトニンやドーパミンといった幸福感や満足感に関わる物質の分泌が減少することで、ネガティブな感情が抑制されにくくなります。さらに、日中に蓄積されたストレスは、静寂な夜の時間になると意識の表面に浮上しやすくなり、昼間は忙しさに紛れていた心配事や悩みが一気に押し寄せてくる状況を作り出します。

このような状態では、過去の失敗や将来の不安といったネガティブな記憶や想像が連鎖的に思い出され、眠りを妨げる悪循環が生まれてしまうのです。

睡眠へのプレッシャー

就寝前に嫌なことばかり思い出してしまう背景には、睡眠に対するプレッシャーも関わっています。布団に入ると「早く寝なきゃ」「明日に備えて十分な睡眠を取らなければ」といった焦りの気持ちが生まれがちですが、この睡眠へのプレッシャー自体が、かえって嫌な思考を増幅させる原因になってしまいます。

人間の脳は、緊張やプレッシャーを感じると覚醒状態が高まり、リラックスモードへの切り替えが困難になります。「眠らなければならない」という義務感や焦燥感は、交感神経を刺激し、心拍数や血圧を上昇させるため、本来睡眠に必要な副交感神経優位の状態とは真逆の反応を引き起こしてしまうのです。

さらに、眠れない時間が長くなるほど「もうこんな時間になってしまった」「明日がつらくなる」といった不安が増大し、それがさらなるストレスとなって悪循環を生み出します。このような状態では、日中は忘れていた嫌な記憶や心配事が次々と浮かび上がってきやすくなり、結果として考えすぎて眠れない状況が深刻化してしまいます。睡眠は自然な生理現象であるため、意識的にコントロールしようとするほど逆効果になることを理解することが重要です。

考え事があると眠れないのはなぜ?

考え事があると眠れなくなるのは、主に以下の理由が考えられます。

脳が過覚醒状態になる

考え事があると眠れない主な原因の一つが、脳の過覚醒状態です。悩みや不安が頭を占めると、脳が興奮状態のままになり、寝付きが悪くなってしまいます。通常、睡眠に入るためには脳が覚醒状態からリラックス状態へと移行する必要がありますが、仕事の心配事や人間関係の悩み、将来への不安などが頭の中を駆け巡っていると、脳は活発に働き続けてしまいます。

この状態では、本来睡眠時に優位になるべき副交感神経ではなく、活動時に働く交感神経が優位になってしまうため、心身が「戦闘モード」のままになってしまいます。脳が過覚醒状態にあると、思考が止まらず、一つの悩みから別の心配事へと次々に連想が広がっていき、ますます眠りから遠ざかってしまう悪循環に陥ります。このように、悩みや不安によって脳が興奮し続けることで、眠りに入るための準備ができない状態になってしまうのです。

ストレスホルモンが増加する

考え事で眠れない状況では、ストレスホルモンの増加も大きな要因となります。ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌され、このコルチゾールは心拍数と血圧を上昇させ、身体をストレスと戦うモードにする作用を持っているため、不安や焦りを感じていると寝付けなくなってしまいます。

さらに問題なのは、眠れないことへの焦りが、さらにストレスホルモン(コルチゾール)を分泌させ、悪循環に陥ることです。「早く寝なければ」「明日に響いてしまう」といった焦燥感が新たなストレス源となり、コルチゾールの分泌量を増加させます。コルチゾールは本来、危険に対処するために分泌されるホルモンで、身体を覚醒状態に保つ働きがあるため、夜間に大量に分泌されると自然な眠気を妨げてしまいます。

この悪循環を断ち切るためには、眠れないことに対する焦りやプレッシャーを軽減し、リラックスできる環境と心理状態を作ることが重要になります。

ストレスやイライラで寝れないときの対処法

ストレスやイライラで眠れない時は、心身の興奮状態を鎮め、リラックスを促すことが重要です。以下にいくつかの対処法を挙げます。

ベッドから出る

眠れないのにベッドにいると「眠れない場所」だと脳が認識してしまい、ベッドに対する不安感や緊張感が強まってしまいます。どうしても眠れなくて気分転換したいときは、一度ベッドから出て、ストレッチや瞑想などでリラックスするのもよいとされています。

一度ベッドから出て、別の場所で軽いストレッチや読書をしてみることで、焦りや不安から離れることができます。リビングなど薄暗い場所で10〜20分程度過ごし、自然な眠気が訪れるまで待つことが重要です。この時、スマートフォンなどの明るい画面は避け、静かな活動を心がけましょう。眠気を感じたら再びベッドに戻ることで、ベッドを「眠る場所」として脳に再認識させることができます。

ホットドリンクを飲む

ホットミルクやハーブティー(カフェインレス)など、体を温めることでリラックス効果が高まります。温かい飲み物を飲むと体の中から温まり、その後の体温低下が自然な眠気を誘発する効果があります。特にホットミルクに含まれるトリプトファンという成分は、睡眠ホルモンであるメラトニンの原料となるため、安眠をサポートします。

カモミールやラベンダーなどのハーブティーには鎮静効果があり、緊張した心を和らげる働きがあります。ただし、カフェインを含むコーヒーや緑茶は覚醒作用があるため避け、就寝の1時間前までに飲み終えることで、夜中にトイレで起きることも防げます。ゆっくりと味わいながら飲むことで、心も落ち着きます。

アロマを焚く

ラベンダーやカモミールなど、鎮静効果のある香りを試してみることで、嗅覚から直接脳に働きかけてリラックス効果を得ることができます。ラベンダーには副交感神経を優位にし、心拍数や血圧を下げる効果があることが科学的に証明されており、寝室に香りを漂わせることで自然な眠気を促進します。カモミールの香りも同様に鎮静作用があり、不安や緊張を和らげる効果があります。

アロマディフューザーやアロマキャンドル、枕に数滴垂らすなど、様々な方法で香りを楽しむことができます。ただし、香りが強すぎると逆に刺激になるため、ほのかに香る程度に調整することが重要です。火を使うキャンドルは安全性に注意し、就寝前には必ず消火しましょう。

考えを書き出す

何を不安に思っているのかを明らかにすることで、考えを整理でき、自身を俯瞰して見ることで、「意外とたいしたことないことを、大事に考えすぎていた」と感じる場合もあります。頭の中にある考えを紙に書き出すことで、客観的に整理できるため、漠然とした不安感から解放されます。

書き出す際は、今感じている感情や心配事を思いつくままに記録し、その後で「本当に重要なことか」「今すぐ解決すべきことか」「明日考えても遅くないことか」といった視点で分類してみましょう。多くの場合、夜に感じる不安は実際よりも大きく感じられており、言語化することで冷静に判断できるようになります。この「頭の中の掃除」により、脳が休息モードに切り替わりやすくなり、安眠につながります。

マインドフルネスで呼吸に集中する

呼吸に意識を向けることで、雑念から離れ、リラックスした状態に導くことができます。ヨガの呼吸法では、息を止める止息という方法があり、息を止めることで考え事から呼吸に意識を集中させ、心をコントロールできます。基本的なマインドフルネス呼吸法では、4秒で鼻から息を吸い、4秒息を止め、6秒で口からゆっくり息を吐くというリズムを繰り返します。

吸うよりも吐くことを意識し、吐く息と一緒にストレスや不安を体外に出すイメージで行います。呼吸に集中することで、自然と心配事から意識が離れ、副交感神経が優位になってリラックス状態に入ることができます。慣れないうちは5分程度から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。

適度な運動をする

日中に体を動かすと、ストレス解消になり、夜の睡眠の質が向上します。運動によってストレスホルモンであるコルチゾールが減少し、幸福感をもたらすエンドルフィンが分泌されるため、心身ともにリラックスした状態になります。ウォーキング、ジョギング、ヨガ、ストレッチなど、激しすぎない有酸素運動が特に効果的です。運動により体温が一時的に上昇し、その後の体温低下が自然な眠気を誘発します。

ただし、就寝3時間前以降の激しい運動は交感神経を刺激し、かえって眠れなくなる可能性があるため注意が必要です。日中の適度な運動習慣を身につけることで、夜間の深い睡眠を得やすくなり、ストレス耐性も向上します。継続することで睡眠の質の改善効果が期待できます。

就寝前のルーティンを作る

毎日決まった時間に体をリラックスさせる習慣を作ることで、「この行動をしたら寝る時間だ」と脳に覚えさせることができます。例えば、就寝1時間前からスマートフォンを見ない、ぬるめのお風呂に入る、軽いストレッチをする、読書をする、などの一連の行動を決まった順序で行います。

このルーティンを継続することで、体が自然に睡眠モードに切り替わるようになります。重要なのは、毎日同じ時間に同じ行動を繰り返すことです。脳は習慣を記憶し、予測可能なパターンに安心感を覚えるため、決まったルーティンがあることで不安やストレスが軽減されます。最初は効果を感じにくいかもしれませんが、2〜3週間続けることで体内時計が整い、自然な眠気を感じやすくなります。

自分に合った寝具を使う

自分に適した寝具を使うことで睡眠環境を整えることは、ストレス軽減と安眠に直結します。枕が合っていないと、寝付きが悪く、考えすぎてしまう原因にもなりかねません。適切な枕は首のカーブにフィットし、頭部を適切な高さに保つことで、身体的な不快感を取り除きます。マットレスも同様に、体圧を適切に分散し、自然な寝返りをサポートするものを選ぶことが重要です。

寝具が体に合わないと、無意識のうちに体が緊張し、それがストレスとなって睡眠を妨げます。また、肌触りの良いシーツや適切な温度調節ができる寝具を選ぶことで、心地よい睡眠環境を作ることができます。質の良い寝具への投資は、長期的な睡眠の質向上とストレス軽減につながる重要な要素です。

睡眠の悩みがあるときは「ねむりの相談所」へ

考えすぎて眠れない夜は、脳の自然な情報処理機能やストレス反応によるものですが、適切な対処法を身につけることで改善できます。ベッドから出てリラックスしたり、呼吸法や書き出しで心を整理したりと、自分に合った方法を見つけることが大切です。また、日中の運動習慣や就寝前のルーティン作りなど、根本的な睡眠環境の改善も重要な要素となります。一時的な不眠に過度に心配せず、様々な対策を試しながら質の良い睡眠を目指しましょう。

もし慢性的な睡眠の悩みにお困りでしたら、睡眠科学の専門研修を修了した「スリープマスター」が、あなたの眠りを計測し可視化して、一人ひとりにフィットした上質な睡眠環境をご提案する「ねむりの相談所」へご相談ください。専用の活動量計や寝室チェックシステムで睡眠状態を詳しく分析し、寝具だけでなく寝室環境や睡眠習慣まで含めたトータルなアドバイスで、考えすぎて眠れない夜から解放されるお手伝いをいたします。穏やかで質の高い睡眠で、心身ともに健やかな毎日を手に入れましょう。

この記事の監修者

日本橋西川 コラム編集部

日本橋西川スリープマスター

睡眠科学や快眠環境などの専門講習を受けた眠りのプロフェッショナル。快適な眠りにつくための環境の整え方や寝具選びをご提案致します。「寝具選び」や「ねむりの悩みの解決方法」は、自分では分からない事が多いもの。「なんだか眠れない」などのお悩みはお気軽にご相談ください。

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