マットレスの捨て方は?粗大ゴミとして廃棄するには解体しなきゃダメ?
古くなったマットレスを処分したいけれど、どうやって捨てればいいのか分からない…そんな悩みを抱えていませんか?マットレスは大きくて重く、普通の家庭ゴミとして出すことはできません。しかも、自治体によって処分方法や費用が大きく異なるため、適切な捨て方を知らずに困っている人が多いのが現実です。
一般的にマットレスは粗大ゴミとして扱われますが、多くの自治体では「解体が必要」という条件が付いています。しかし、マットレスの解体は想像以上に大変で、スプリングが入ったものや厚みのあるウレタン素材のものは、専用の工具がないと分解が困難です。さらに、解体作業中にケガをするリスクもあり、安全面での配慮も欠かせません。
また、粗大ゴミ以外にも、不用品回収業者への依頼、リサイクルショップでの売却、新しいマットレス購入時の引き取りサービス利用など、複数の選択肢があります。費用や手間、環境への配慮など、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況に最適な方法を選ぶことが重要です。
この記事では、マットレスの適切な処分方法から解体のコツ、費用を抑える裏ワザまで、知っておくべき情報を網羅的に解説します。面倒なマットレスの処分を、安全かつ効率的に行うための完全ガイドをお届けします。
マットレスの種類によって処分方法が変わる

マットレスの種類によって処分方法が変わる可能性があります。特に大きな違いは、コイル(スプリング)が入っているかどうかです。
コイル(スプリング)があるマットレスの処分方法
コイル(スプリング)入りマットレスは、多くの自治体で「適正処理困難物」に指定されており、通常の粗大ゴミとして処分できないため、特別な対応が必要です。最も確実な方法は不用品回収業者への依頼で、費用は単品で1万円から1万5千円程度かかりますが、即日対応が可能で運び出しも全て任せることができます。
自力での解体も可能ですが、ボルトカッターなどの専用工具が必要で、ボンネルコイルやポケットコイルを30cm未満にカットする作業は初心者で20~30時間かかる過酷な作業となります。解体した金属部分は燃えないゴミ、布やスポンジ部分は燃えるゴミとして分別処分できますが、作業中のケガのリスクや近隣への配慮も必要です。
その他の選択肢として、新しいマットレス購入時の引き取りサービス(ニトリで4400円、イケアで無料など)や、高級ブランド品であればリサイクルショップでの買取、クリーンセンターへの直接持ち込み(10kgあたり100円未満)なども検討できます。ただし、コイル入りマットレスは中古需要が低く、売却は困難な場合が多いのが現実です。

ノンコイル(ノンスプリング)のマットレスの処分方法
ノンコイル(ノンスプリング)マットレスは、金属コイルが入っていないため、コイル系マットレスと比べて処分が格段に簡単です。コイル(スプリング)が入っていないタイプのマットレスであれば、自力または自治体の回収で比較的安く処分できるケースが多く、地域によりますが1,000円~2,000円前後で回収してもらえます。
最も費用を抑えたい場合は、自分で解体して通常ゴミとして処分する方法があります。お住いの地域により差はありますが、一般的には「1辺が30cm角」以内であれば通常ごみとして集積所に出すことができます。ウレタンフォームやファイバー素材などは大きなカッターナイフで切断でき、金属のコイルがないため作業時間も大幅に短縮されます。ただし、長年使用したマットレスの場合、内部にカビなどが繁殖していることがありますので、作業は室外でマスクを着用して行いましょう。
ウォーターベッドの場合は、水を抜いて通常のごみとして処分できる地域もありますが、素材によって可燃ゴミか不燃ゴミかが変わるため、事前に自治体への確認が必要です。解体が困難な場合は、粗大ゴミとして自治体に回収を依頼するか、不用品回収業者に依頼することで確実に処分できます。
マットレスの捨て方は7パターン

マットレスの処分方法は、その種類(コイルの有無)や自治体のルール、ご自身の状況によって様々な選択肢があります。主な7つのパターンをご紹介します。
自治体の粗大ごみとして処分する
自治体による粗大ごみ回収は、マットレス処分において最も一般的で安価な方法です。処分の流れは、まず自治体の粗大ごみ受付センターに電話やインターネットで回収を申し込み、回収日を予約します。次に、指定された金額の粗大ごみ処理券をコンビニや郵便局で購入し、マットレスの見えるところに貼り付けます。
回収当日は、指定された時間までに玄関前や集積所などの指定場所に出しておけば完了です。費用は自治体によって異なりますが、シングルサイズで1,000~2,000円程度と比較的安価です。
ただし、コイル入りマットレスは「適正処理困難物」として受け付けない自治体も多く、事前の確認が必要です。また、回収日まで1~2週間程度待つ必要があり、急いで処分したい場合には不向きです。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、マットレスの種類を問わず回収してくれる便利なサービスです。最大のメリットは即日対応が可能で、電話一本で自宅まで回収に来てくれることです。重いマットレスを玄関まで運ぶ必要もなく、室内からの搬出まで全て任せることができます。
また、マットレス以外の不用品もまとめて回収してもらえるため、引越しや大掃除の際に重宝します。費用はシングルサイズで8,000~15,000円程度と自治体より高額ですが、パック料金を利用すれば複数の不用品をお得に処分できる場合があります。
業者選びの際は、必要な許可を持つ正規業者を選び、事前に見積もりを取ることが重要です。無料回収を謳う悪質業者には注意が必要で、後から高額請求されるトラブルもあるため、複数業者の比較検討をおすすめします。
ゴミ処理施設に直接持ち込む
自分でマットレスを車に積んで、自治体のゴミ処理施設に直接持ち込む方法です。この方法の最大のメリットは処分費用の安さで、重量制で料金が決まるため、10kgあたり100~200円程度と非常に安価です。シングルマットレスなら500~1,000円程度で処分できることが多く、自治体の回収サービスよりもさらに安くなります。
また、自分の都合の良いタイミングで処分できるため、急いで処分したい場合にも対応できます。ただし、マットレスを積める大きな車が必要で、軽トラックやワンボックスカーでないと運搬が困難です。施設によっては事前予約が必要で、受付時間も平日の日中に限られることが多いため、仕事を休む必要がある場合もあります。
さらに、重いマットレスの積み下ろし作業は体力を要するため、十分な準備と注意が必要です。
新品購入時に販売店で引き取ってもらう
新しいマットレスを購入する際に、販売店が古いマットレスを引き取ってくれるサービスです。ニトリでは4,400円、無印良品では3,000円、IKEAやベルメゾンでは無料で引き取りを行っています。このサービスの最大のメリットは、新しいマットレスの配送と同時に古いものを回収してもらえるため、入れ替えがスムーズに行えることです。
一時的に寝具がない状態を避けられ、自分で重いマットレスを運ぶ必要もありません。ただし、引き取りサービスを利用するには新品の購入が前提となり、同種・同数の条件が設けられていることが多いです。
また、すべての販売店でサービスを提供しているわけではなく、引き取り不可の商品もあるため、購入前に必ず確認が必要です。費用と利便性のバランスが良く、買い替えを検討している場合には最もおすすめの方法といえます。

リサイクルショップやフリマアプリで売却する
状態の良いマットレスであれば、リサイクルショップでの買取やフリマアプリでの販売も可能です。シモンズ、フランスベッド、エアウィーヴなどの有名ブランドや、ほぼ未使用品であれば買取価格が付く場合があります。
フリマアプリでは自分で価格を設定できるため、リサイクルショップより高値で売却できる可能性があります。処分費用がかからないだけでなく、売却益を得られるのが最大のメリットです。
ただし、マットレスは衛生面から中古品の需要が低く、長期間使用したものや一般的なブランドの商品は買取が困難です。フリマアプリでは梱包や発送の手間がかかり、大型商品のため送料も高額になります。
また、売れるまでの保管場所も必要で、カビや汚れが発生するリスクもあります。確実に処分したい期限がある場合には不向きな方法です。
引越し業者に引き取ってもらう
引越しの際に、引越し業者がマットレスの処分を代行してくれるサービスです。引越しと同時に不用品の処分も済ませられるため、新居に不要な物を持ち込まずに済みます。
大手引越し業者の多くがこのサービスを提供しており、引越し作業と一緒に行うため効率的です。料金は業者によって異なりますが、5,000~10,000円程度が相場で、引越し料金に含めて支払えるため手続きも簡単です。
ただし、すべての引越し業者が対応しているわけではなく、事前の確認と予約が必要です。また、引越しをしない場合は利用できないサービスで、他の処分方法と比較すると費用がやや高めに設定されています。引越し作業に追加されるため、当日のスケジュール調整も必要になります。引越しと同時に処分を検討している場合には、見積もり時に相談してみることをおすすめします。
知人・友人に譲る
比較的新しく状態の良いマットレスであれば、知人や友人に譲る方法もあります。処分費用がかからず、必要としている人に有効活用してもらえるため、環境にも優しい処分方法です。ジモティーなどの地域掲示板サイトを利用すれば、近隣で引き取り手を探すことも可能です。直接手渡しできるため、フリマアプリのような梱包や送料の心配がありません。
ただし、マットレスは非常に個人的な寝具であり、衛生面を気にする人も多いため、引き取り手を見つけるのは容易ではありません。また、引き取り手が見つからない場合のバックアッププランも用意しておく必要があります。サイズや硬さの好みも人それぞれなので、相手のニーズに合うかどうかも重要なポイントです。
処分期限に余裕があり、環境に配慮したい場合には試してみる価値のある方法ですが、確実性は低いため他の処分方法も並行して検討することが賢明です。
マットレスを捨てるときの注意点

マットレスを捨てる際には、いくつか注意すべき点があります。これらを事前に確認しておくことで、スムーズかつ適切な処分が可能になります。
搬出経路を確認しておく
マットレスを処分する前に、室内から搬出先まで安全に運べるルートを必ず確認しましょう。マットレスは大型で厚みがあるため、普段は通れる場所でも引っかかったり、通過できなかったりする場合があります。
まず、寝室のドアから廊下、玄関までの通路幅と天井高を測定し、マットレスの寸法と照らし合わせて問題がないか確認します。階段がある場合は、踊り場での回転スペースや手すりとの干渉も要チェックです。マンションの場合はエレベーターの容量と内部寸法も重要で、クイーンサイズやキングサイズは入らない可能性があります。
また、玄関ドアの開き方向や靴箱の位置なども搬出の障害になりがちです。事前に搬出ルートが確保できない場合は、マットレスを分解できるか検討したり、専門業者に相談したりするなど、代替手段を準備しておくことが大切です。
一人で運ぼうとせずに人手を確保する
マットレスは見た目以上に重く、シングルサイズでも20~30kg、ダブルサイズでは40kg以上になることもあります。一人で無理に運ぼうとすると、腰や膝を痛めるリスクが高く、転倒による怪我の危険性もあります。
また、重いものを支えきれずに落としてしまうと、床や壁を傷つけたり、マットレス自体が破損したりする可能性もあります。安全に搬出するためには、最低でも2人、できれば3~4人の人手を確保することが重要です。作業を行う前に、それぞれの役割分担を明確にし、「せーの」の掛け声で息を合わせて持ち上げるタイミングを決めておきましょう。
重量があるため、持ち上げる際は膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした正しい姿勢で作業することが大切です。体力に自信がない場合や人手が確保できない場合は、多少費用がかかっても専門業者に依頼することを検討しましょう。

集合住宅では共用部での作業に注意する
マンションやアパートなどの集合住宅では、マットレスの搬出作業が他の住民に迷惑をかけないよう特に注意が必要です。共用廊下や階段、エレベーターでの作業は、他の住民の通行を妨げる可能性があります。
作業前には管理会社や大家さんに連絡し、大型家具の搬出について確認を取ることが望ましいです。エレベーターを長時間占有する場合は、事前に他の住民への告知を行い、朝早すぎる時間や夜遅い時間の作業は避けましょう。また、壁や手すりにマットレスが当たって傷をつけないよう、毛布やタオルで保護したり、養生テープを貼ったりするなどの配慮が必要です。
作業中に出る音にも注意し、引きずったり床に落としたりしないよう慎重に運びます。万が一、共用部分を傷つけてしまった場合は、速やかに管理会社に報告し、修繕費用について相談することが重要です。
自治体で捨てる場合は処理券や収集日時を間違えない
自治体の粗大ごみとして処分する際は、手続きの詳細を正確に把握し、間違いのないよう注意深く準備する必要があります。まず、事前の申し込みが必要な自治体がほとんどなので、電話やインターネットで収集日の予約を取ります。その際に教えられる受付番号や収集日時、指定場所は必ずメモして保管しましょう。
処理券(粗大ごみシール)は指定された金額のものをコンビニや郵便局で購入し、マットレスの見えやすい場所にしっかりと貼り付けます。処理券が剥がれそうな場合は、透明テープで補強しておくことが大切です。収集日当日は、指定された時間までに決められた場所に出す必要があり、時間を過ぎると回収されない場合があります。
雨天時の対応や、収集されなかった場合の連絡先も事前に確認しておきましょう。処理券の金額が不足していたり、申し込み内容と異なるサイズのマットレスを出したりした場合も回収されないため、申し込み時の内容を再度確認することが重要です。
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