布団が臭う原因とは|自宅でできる対策と除菌・消臭メンテナンスのすすめ
布団に顔を近づけた瞬間、ムッとしたにおいが気になる──。汗や皮脂、湿気がこもった寝具は雑菌やカビの温床になり、睡眠の質を下げかねません。この記事では布団が臭う主な原因と、自宅でできる消臭・除菌の対策をわかりやすく解説します。
布団が臭う 4つの原因

布団の臭いは睡眠の質を大きく左右します。寝汗や皮脂、湿気などが原因で発生する臭いは、放置すると雑菌やカビの温床となり、健康にも悪影響を及ぼしかねません。ここでは、布団が臭う主な原因を4つに分けて解説します。
寝汗・皮脂が発するアンモニア臭・加齢臭
私たちは一晩でコップ1杯ほどの汗をかきます。汗の成分が酸化し、皮脂と混ざるとアンモニア臭や加齢臭のようなツンとしたにおいへ変化します。放置すると黄色いシミが残り、繊維の奥に雑菌が入り込んでさらに臭いが強くなるため、早めの対処が欠かせません。

こもった湿気が生む生乾き臭とダニ・カビ繁殖
敷布団やマットレスの底面は湿気が抜けにくく、室内湿度が 60%を超えると生乾き臭の原因菌「モラクセラ菌」が繁殖しやすくなります。同時にダニやカビにとっても好環境となり、においだけでなく健康被害につながるリスクが高まります。
体臭と菌の相互作用で生じる酸っぱい有機酸臭
汗や皮脂を分解する常在菌は、乳酸などを酢酸に変えて酸っぱい臭いを発します。菌が増えるほど臭い戻りも早くなり、寝具に触れる肌がかゆくなったりアレルギー症状を悪化させたりすることがあります。
長期保管で発生した黒カビの独特なにおい
押し入れで密閉保管された布団は呼吸ができず湿気を逃がせません。黒カビが根を張ると独特のカビ臭が漂い、胞子を吸い込むことで咳やぜんそくを誘発するおそれがあります。黒い点々が見えたら要注意です。
自宅でできる日常メンテナンス5選

日々のちょっとした工夫で、布団の臭いを軽減し清潔に保つことができます。ここでは、自宅で手軽にできる5つのメンテナンス方法を紹介します。
週 1 回の陰干し・布団乾燥機
午前 10 時~午後 2 時の乾いた時間帯に三つ折りで陰干しすると、内部の湿気が効率よく抜けます。布団乾燥機を使う場合は 60 ℃未満で 60 分を目安に温風を当て、仕上げに送風モードで結露を防ぎましょう。
カバー・シーツを週1回洗濯
汗や皮脂がもっとも付着するカバー類は、抗菌・防臭加工の生地を選び、40 ℃前後のぬるま湯で洗濯します。柔軟剤の入れ過ぎは吸湿性を下げるので控えめに。

重曹+掃除機で皮脂臭を中和
重曹は弱アルカリ性で酸性臭を中和し、湿気を吸着する働きがあります。茶こしで薄く振りかけて 30 分置き、掃除機でゆっくり吸い取ると皮脂由来の酸っぱいにおいが和らぎます。
消臭スプレー後は必ず完全乾燥
アルコール系消臭剤は即効性がありますが、そのまま放置すると菌が再増殖します。スプレー後は扇風機やエアコンの送風で 15 分以上乾燥させ、指で触れても冷たくない状態にしましょう。
除湿シート・すのこベッドを併用
フローリングに直敷きしている場合は床面との温度差で結露が起きがちです。高吸湿シートを敷いて月に一度天日干しし、さらに通気性の高いすのこベッドを使うと底面の湿気滞留を大幅に減らせます。
逆効果になるNG 対策
誤った対策は、布団の臭いを悪化させたり、布団そのものを傷めてしまう可能性があります。やってしまいがちなNGな対策とその理由についてまとめました。
高温乾燥のかけ過ぎは羽毛を劣化させる
60 ℃を超える熱風で長時間乾燥すると、羽毛やウールの油分が飛び、ふくらみと保温力が著しく低下します。一度ダメージを受けた羽毛は元に戻らないため、温度設定には十分注意してください。
強い洗剤・漂白剤は繊維を傷め臭い戻りの原因に
衣類用の強アルカリ洗剤や塩素系漂白剤は、汚れだけでなく繊維自体も分解します。脆くなった生地には雑菌が入り込みやすく、残留した薬剤が再び悪臭を放つこともあるため使用は避けましょう。

半乾き収納は雑菌を爆発的に増やす
梅雨時など湿度が高い日は表面が乾いても内部が湿ったままになりがちです。半乾きの布団を押し入れにしまうと数時間で菌が急増し、強烈な臭い戻りが起こるため、完全に乾いてから収納してください。
臭いが取れないときのチェックポイント
布団の臭いがなかなか取れない場合に確認するべきポイントを紹介します。当てはまる項目がないか、ぜひチェックしてみてください。
一晩でにおいが戻るなら内部に菌が残っている
陰干し直後は無臭でも翌朝には臭いが復活している場合、繊維の奥に残った菌が活動を再開しています。この段階では表面的な対処だけでは改善しません。
生地に黒点が見えたらカビが定着しているサイン
灰色や黒色の斑点はカビのコロニーです。カビは根を張ると家庭用洗剤では除去できず、胞子が舞い上がって健康被害を招くこともあります。
羽毛のふくらみが極端に減ったら湿気とカビ・ダニが進行
羽毛布団の保温性や軽さが失われ、中央部がぺたんこになっている場合は内部湿度が高く、カビやダニが繁殖している可能性が高い状態です。
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