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マットレスの低反発と高反発の違い|どちらがいいの?合う人・合わない人の特徴を解説

マットレス選びで最も重要な要素の一つが「反発力」です。低反発と高反発という言葉はよく耳にするものの、実際にどのような違いがあり、自分にはどちらが適しているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

低反発マットレスは体を包み込むような柔らかな寝心地が特徴で、一方の高反発マットレスは適度な弾力で体をしっかりと支えてくれます。しかし、単に「柔らかい」「硬い」という違いだけでなく、それぞれの特性によって睡眠の質や体への影響は大きく変わってきます。

この記事では、低反発と高反発マットレスの具体的な違いから、体型や睡眠スタイル、お悩み別にどちらを選ぶべきかまで詳しく解説します。自分に最適なマットレスを見つけて、より良い睡眠を手に入れましょう。

マットレスの低反発と高反発の違い

低反発と高反発マットレスの違いは、主に体への反発力と寝心地にあります。低反発マットレスは、体の形に合わせて柔軟に形を変形させるため、体の凹凸に合わせてフィットするようなサポート感が特徴で、包まれるような柔らかい感触を楽しめます。一方、高反発マットレスは、反発力が高く、体を支える力の強い特徴があり、寝ている間も動きやすく寝返りが打ちやすいという特徴があります。

低反発マットレスは柔らかいことで体が沈み込むので、体にフィットするような感覚で心地良さを感じ、横向き姿勢で寝ても安定しますが、その反面、同じ姿勢を長時間続けることになりやすく、寝返りが打ちにくいというデメリットがあります。また、通気性においては高反発マットレスに劣るため、夏場に暑さや蒸れを感じることもあります。

高反発マットレスは硬いのではなく、沈み込まずに跳ね返す力が強く、その高い反発力により体があまり沈み込まず寝返りが打ちやすいのが特徴です。体圧分散と通気性に優れており、良い睡眠姿勢をキープしながら適正な寝返りをサポートします。ただし、低反発マットレスに慣れている方には反発が強く感じられ、寝心地が良くないと感じる場合もあります。

低反発マットレスの特徴

低反発マットレスの主な特徴は以下の通りです。

体圧分散性に優れている

低反発マットレスは、身体の凹凸に沿ってゆっくりと沈み込み、体圧分散性に優れています。硬いマットレスで眠っていると、マットレスに接している部分に体圧がかかりやすくなりますが、低反発マットレスは身体にフィットするため、身体の多くの部分がマットレスと接しやすく、体圧分散性に優れているとされています。

体圧分散性とは体圧(体重による圧力)を特定の部位だけではなく、全身に散らすことで特定部位の負担を軽減できる性能のことで、睡眠中に肩や腰、お尻などの特定部位に負担が集中することを防ぎ、翌朝の痛みや不快感を軽減する効果があります。

体にフィットしやすい

低反発のマットレスは、反発力の低いウレタンフォーム素材でできており、寝そべった時に身体の形に合わせてマットレスが沈み込むので、柔らかく包み込むような寝心地を感じられます。低反発マットレスは体型や体重、体温に合わせて適切な沈み込みをしてくれるため、様々な体型に合わせることができ、どんな体型の人でも、気持ちの良い寝心地を感じることができます。

この高いフィット感により、理想的な就寝中の姿勢である、直立している姿勢がそのまま横になったような状態を無理なく安定させてくれるため、自然な姿勢を保ちやすくなります。

振動が伝わりにくい

低反発マットレスは、その柔らかい素材特性により振動を吸収しやすく、パートナーの寝返りや動きが伝わりにくいという特徴があります。ゆっくりと沈み込んですぐには戻らないもっちりとした粘性により、衝撃を吸収して振動の伝達を抑制します。これにより、夫婦やカップルで同じベッドを使用する際に、お互いの睡眠を妨げにくくなります。

防音性が高い

低反発マットレスの密度の高いウレタンフォームは、音を吸収する特性があります。ベッドフレームとの摩擦音や、寝返り時の音を軽減し、静かな睡眠環境を提供します。

また、隣の部屋への音の伝達も抑制するため、集合住宅などでの使用において騒音対策としても効果的です。この防音性により、夜間の睡眠時だけでなく、日中の休息時にも周囲を気にすることなくリラックスできる環境を作り出します。

高反発マットレスの特徴

高反発マットレスは、その名の通り、高い反発力を持つマットレスです。低反発マットレスとは対照的な特徴を持ち、以下のような点が挙げられます。

理想的な寝姿勢をキープしやすい

高反発マットレスは体圧を効率的に分散し、体の自然なカーブを維持することで理想的な寝姿勢をキープしやすくするという特徴があります。従来の柔らかいマットレスでは、腰部分が沈み込みすぎて背骨が不自然に曲がってしまうことがありますが、高反発マットレスは適度な硬さによって腰をしっかりと支え、背骨をまっすぐな状態に保ちます。

また、寝返りを打つ際にも体が沈み込まないため、少ない力でスムーズに体位を変えることができ、睡眠中の自然な動きを妨げません。さらに、肩や腰などの重い部分が過度に沈み込むことを防ぎ、全身の重量を均等に分散することで、特定の部位に負担が集中することを避けます。

これにより、朝起きた時の腰痛や肩こりの軽減につながり、質の高い睡眠を得ることができるのです。

耐久性が高い

高反発マットレスは、その構造的特性により優れた耐久性を実現しています。高反発素材は、体重による圧迫を受けても素早く元の形状に戻る復元力を持っているため、長期間使用してもへたりにくく、形状が維持されます。

従来の低反発マットレスや安価なマットレスでは、使用とともに身体の重い部分が沈み込んだまま戻らなくなることがありますが、高反発マットレスは適度な硬さと弾力性を兼ね備えているため、このような変形が起こりにくいのです。

また、高品質な高反発マットレスに使用される素材は、密度が高く設計されており、日常的な使用による摩耗や劣化に対する抵抗力が強くなっています。これにより、一般的に8年から10年、場合によってはそれ以上の長期間にわたって快適な寝心地を保つことができ、結果的に買い替え頻度を減らすことで経済的なメリットも得られます。

寝返りがしやすい

高反発マットレスの最大の特徴である「寝返りしやすさ」は、体圧分散と反発力の絶妙なバランスから生まれます。高反発素材は体の重みに対して適度な反発力を持つため、沈み込みすぎることなく体をしっかりと支えます。この特性により、睡眠中に体勢を変えたいときに必要以上の力を使わずに済み、自然で滑らかな寝返りが可能になります。

寝返りのしやすさは睡眠の質向上に直結します。人は一晩に20~30回程度寝返りを打ちますが、これは血行促進や体圧の分散、体温調節のための重要な生理現象です。

高反発マットレスは体の動きに素早く反応し、寝返り時の体の動きを妨げないため、深い睡眠を維持しながら効率的な寝返りが行えます。結果として、朝の目覚めが良くなり、体の疲労回復も促進されるのです。

通気性が良い

高反発マットレスの通気性の良さは、睡眠の質を大きく向上させる重要な特徴です。高反発マットレスに使用されるウレタンフォームや高密度ファイバー素材は、内部に無数の細かい気泡や空間を持つ構造となっており、これらが空気の流れを促進します。

この優れた通気性により、就寝中にかいた汗や体温による湿気を効率的に外部へ放出し、マットレス内部に湿気がこもることを防ぎます。結果として、睡眠中の蒸れや不快感が軽減され、一年を通して快適な睡眠環境を維持できます。

また、湿気が適切に排出されることで、カビやダニの繁殖を抑制し、衛生的な睡眠環境を保つことができます。特に日本の高温多湿な夏季においては、この通気性の良さが体温調節をサポートし、深い眠りへと導く重要な役割を果たしています。

低反発と高反発はどちらがいいの?

低反発マットレスと高反発マットレスのどちらが良いかは、個人の好み、体型、寝姿勢、そして求める機能によって異なります。 どちらか一方が「絶対的に良い」というものではありません。それぞれの主な特徴を理解し、ご自身に合うものを選ぶことが重要です。

低反発マットレスが合う人

小柄な体型の方で、寝返りをあまり打たず体勢の安定が重要な仰向けの方におすすめです。また、ふわふわの柔らかい寝心地が好きな人、体重が軽い人(50kg以下)、寒がりの人、横向きで寝たい人に向いています。

低反発マットレスは、体の形に合わせて柔軟に形を変形させるため、体の凹凸に合わせてフィットするようなサポート感が特徴で、包まれるような安心感のある寝心地を求める方に適しています。特に、横向き寝をすると首肩や腰まわりのカーブが深くなるため、低反発の方が身体に負担の少ない睡眠をとることができます。

低反発マットレスが合わない人

動きやすさを求める方、熱を感じやすい方には適していません。低反発マットレスは身体にぴったり密着するため、熱を逃しにくく蒸れやすくなる特性があります。

また、寝返りを頻繁に打つ方や、マットレスに沈み込みすぎることで寝返りが打ちにくくなり、朝起きたときに身体の痛みを感じやすい方にも向いていません。

高反発マットレスが合う人

しっかりとした体格の方、硬めの寝心地が好みの方、サラッとした寝心地が好みの方、寝返りを打つ方、姿勢のサポートが必要な方におすすめです。

腰痛や姿勢改善を期待している人、寝返りがしにくいと感じている人、背筋を伸ばされるような寝心地が好きな方に適しています。高反発マットレスは体圧分散性が高く、自然な睡眠姿勢を保つことができるため、固めの寝心地が好きな人、普通から肥満体型の人(体重45kg以上)、暑がり・汗をよくかく人に向いています。

高反発マットレスが合わない人

硬めの寝心地が苦手な方、骨ばっていて、細身の方には適していません。体重が軽めの人にとっては「硬すぎる」「体に合わない」と感じる場合があり、横向きで寝るのが好きな人は肩をマットレスが押し返すため、肩が痛くなったり、腕がしびれたりしてしまうことがあります。

また、寝た瞬間の「ふかふか」感を重要視する人には、高反発は「体をしっかり支える」ことを重視しているため、やわらかさや包まれるような寝心地を求める人には物足りなく感じることもあります。

「高反発マットレスは痛みを減らす」と思って買ったら、かえって痛みが増した…こんな後悔をしないためにも、必ず数種類のマットレスを比較するようにしましょう。

自分に合うマットレスの選び方

自分に合うマットレスを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。体型、寝姿勢、睡眠の悩み、そして個人的な好みが大きく影響します。以下に具体的な選び方をまとめました。

種類

マットレスには、ウレタンフォーム、ファイバー、ラテックス、スプリングなどの素材があります。ボンネルコイルは連結されたコイルで体をしっかり支え、ポケットコイルは独立したコイルが体に沿って体重を支えます。

低反発マットレスは体を包み込むような柔らかさで、高反発マットレスは適度な反発力で寝返りをサポートします。それぞれの特徴を理解して、自分の睡眠スタイルや体型に合ったものを選ぶことが重要です。

硬さ

マットレスの硬さは体型ごとで合うものが異なるので、体型が「ぽっちゃり/筋肉質」なら沈みやすいので「硬め」、標準的な体型なら「普通の硬さ」、痩せ型・細身なら「柔らかめ」を選ぶと良いです。

高反発ウレタン、低反発ウレタンの場合、反発力を表すニュートン(単位:N)が硬さの指標となり、例えば「100N」「100ニュートン」のように表記されています。まずはマットレスと背中の間に隙間ができていないか確認し、手が余裕をもって入るほどの隙間が背中の下にあるならば、そのマットレスは硬すぎるといえます。

厚さ

マットレスの厚さは「薄型マットレス(目安:厚さ10cm以下)」と、「ベッドマットレス(目安:厚さ10cm以上)」のカテゴリーに分かれ、薄型マットレスの場合、底付きの心配が少なくなるのは10cm以上、ベッドマットレスの場合は、寝心地の良さを考えるなら15cm以上が目安です。

薄いマットレスは一枚で使うマットレスとしては不向きで、マットレスの上に敷く「マットレストッパー」としての使用がおすすめです。8~10cmは一枚敷きとしても使用でき、コンパクトでメンテナンスもしやすい特徴があります。

密度

ウレタンマットレスにおける耐久性とは、主に中材であるウレタンのヘタりにくさ(密度)を指し、ウレタンの密度を表す単位が『D(デンシティ)』で、数値が高ければ高いほどウレタンがしっかり詰まっているためヘタりにくくなります。

商品ページに「密度30D」などと記載されているので、その数値を目安にし、密度の記載のないマットレスの品質は、あまり良くないことがあるので避けることをおすすめします。一般的に20D以下は1年程度、25D前後は3~5年、30D以上は5~8年以上の耐久性が期待できます。

通気性

ウレタンの通気を促進する構造により、湿気や汗などの水分の拡散を促し、睡眠中の接触面の不快感を軽減します。高反発マットレスは一般的に通気性に優れており、網状素材を使って製造されているものも多く、通常のマットレスと比べて通気性がよいため湿気もこもりづらく、夏でも快適に使用することができます。

ファイバー素材のマットレスは特に通気性に優れ、洗えるものもあります。一方、低反発ウレタンは通気性が劣る傾向があるため、暑がりの方は注意が必要です。

予算

マットレスは価格が高ければ必ずしも品質が良いというわけではありませんが、一般的には高品質な素材を使ったマットレスほど製造コストがかかるため、価格が高くなる傾向があります。重要なのは価格そのものよりも、密度や素材の品質、耐久性などの仕様を確認することです。

予算を抑えようとすると、使える素材や密度が限られ、耐久性が低く短期間でへたりやすくなります。多少予算をかけても、品質を重視して選べば長く快適に使用でき、長期的なコストパフォーマンスが高くなるでしょう。

マットレスの選び方については以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

関連記事:マットレスの選び方|寝やすい硬さの目安などおすすめの寝具を紹介

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