マットレスの厚さの目安は何センチ?厚み別の特徴と選び方を解説
マットレスを選ぶ際、「どのくらいの厚さがいいのか分からない」と悩む方は少なくありません。マットレスの厚さは5cm程度の薄いものから30cm以上の厚いものまでさまざまで、用途や体格によって適切な厚さが異なります。
この記事では、マットレスの厚さがなぜ重要なのか、厚み別にどのような特徴があるのかを詳しく解説します。自分に合ったマットレスの厚さを見つけるための参考にしてください。
マットレスの厚さが重要な理由

マットレスの厚さは、寝心地や睡眠の質に大きく影響する要素です。特に注意したいのが「底つき感」と呼ばれる現象です。
底つき感とは、マットレスが体重を支えきれず、床やベッドフレームの硬さが背中に伝わってしまう状態を指します。この状態が続くと、肩や腰、背中に負担がかかり、起床時の痛みや疲労感の原因になることがあります。
マットレスの厚さが十分であれば、体圧が適切に分散され、身体の特定部位に負荷が集中することを防げます。逆に、薄すぎるマットレスを使っていると、横向きで寝たときに肩やお尻が床に近づきすぎてしまい、快適な睡眠姿勢を保てなくなります。
ただし、厚ければ良いというわけでもありません。マットレスが厚くなるほど重量は増し、価格も高くなる傾向があります。また、ベッドフレームの種類や部屋の環境によっては、厚すぎるマットレスが適さない場合もあるため、自分の体格や使用環境に合った適切な厚さを選ぶことが大切です。
マットレスの厚さ別の特徴と用途

マットレスは厚さによって用途や寝心地が大きく異なります。ここでは、一般的なウレタンマットレスやコイルマットレスを想定して、厚み別に特徴と向いている人を解説します。ただし、特殊な構造を持つ製品では当てはまらない場合もあるため、あくまで目安として参考にしてください。
厚さ5cm以下(マットレストッパー)
一般的に厚さ5cm以下のマットレスは、単体で使用するには薄く、既存のマットレスや敷布団の上に敷いて寝心地を調整する「マットレストッパー」として使用されます。マットレストッパーとは、現在使っているマットレスの上に重ねて、寝心地を改善したり体圧分散性を高めたりするためのサポート寝具です。
例えば、現在使っているマットレスが硬すぎると感じる場合、柔らかめのマットレストッパーを重ねることで寝心地を改善できます。マットレス本体を買い替えるよりも手軽で費用も抑えられるため、寝心地の微調整に便利です。

厚さ7〜8cm
厚さ7〜8cmのマットレスは、ウレタン素材の場合、体重が軽めの方であれば1枚で使用できる厚さです。コンパクトで軽量なため、折りたたんで収納できるタイプも多く、部屋を広く使いたい方や来客用として重宝します。
メリットとしては、軽いので持ち運びや陰干しなどのメンテナンスがしやすい点が挙げられます。また、ロフトベッドや二段ベッドのように柵の高さに制限があるベッドにも適しています。
一方で、体重がやや重めの方が使用すると、底つき感が出やすくなります。標準体型以上の方がメインの寝具として使う場合は、もう少し厚みのあるマットレスを検討した方がよいでしょう。
厚さ10cm前後
ウレタンマットレスにおいて、10cm前後は標準的な厚さとされています。標準体型の方であれば1枚でも底つき感なく快適に眠れる厚みであり、床に直置きして使う場合にも適しています。
この厚さのマットレスは、壁に立てかけると自立しやすく、陰干しなどのお手入れも比較的しやすいです。折りたたみタイプも存在するため、収納性と寝心地のバランスを重視する方に向いています。
ただし、体重が重めの方や、柔らかめの素材を使用しているマットレスでは、10cmでも底つき感が出る可能性があります。
厚さ12〜14cm
ウレタンマットレスとして十分な厚さであり、底つき感を気にせず快適に眠れる厚みです。体格がしっかりしている方でも安心して使用できます。
ベッドフレームの上に置いて使うのはもちろん、床に直置きでも問題なく使用できます。重量はやや増えますが、まだ立てかけて干したり移動させたりできる範囲です。寝心地とお手入れのしやすさを両立したい方におすすめの厚さです。
厚さ15〜18cm
この厚さになると、ウレタンマットレスとしてはかなりボリュームのあるタイプになります。横向き寝でもストレスなく眠りやすく、複数層の構造で寝心地を追求した製品が多くなります。
一方、コイルマットレス(スプリングマットレス)の場合、18cm程度は最低限の厚さといえます。コイルの上に敷く詰め物(クッション材)が十分でないと、バネの硬さが直接背中に伝わることがあるため、スプリング系を選ぶ場合は詰め物の厚さもチェックしましょう。
重量が増えてくるため、定期的なメンテナンスにはやや手間がかかります。すのこタイプのベッドフレームを使用したり、除湿シートを併用するなど、湿気対策を意識するとよいでしょう。
厚さ20cm前後
厚さ20cm前後になると、コイルマットレスとしては標準的な厚さになります。ウレタンマットレスであれば、寝心地や体圧分散性を追求した高品質な製品に多い厚みです。
耐久性が高いものを選べば、体をしっかり支えながら快適な眠りが期待できます。ベッドフレームの上に置いて使用するのが一般的で、見た目にも十分な存在感があります。
重量がある分、床への直置きは湿気がこもりやすくなるため避けた方が無難です。また、立てかけて干すのが難しくなるため、すのこベッドや通気性の良いベッドフレームとの組み合わせが推奨されます。
厚さ25cm以上
25cm以上の厚さがあるマットレスは、主にコイルマットレスに多く見られます。内部構造が複雑に設計され、通気性・寝心地・耐久性のいずれも高水準な製品が揃っています。
適切なお手入れをすれば長年使用できるものもあり、ホテルで使われるようなラグジュアリーな寝心地を自宅で楽しみたい方に向いています。
ただし、重量がかなり重くなるため、日常的なメンテナンスは難しくなります。また、ロフトベッドや二段ベッドでは耐荷重の問題から使用できません。また、価格も10万円以上になることが多いため、予算との兼ね合いも考慮が必要です。

厚さだけでは判断できない場合もある
ここまで厚さ別の特徴を解説しましたが、実際には素材や内部構造によって同じ厚さでも寝心地は大きく異なります。例えば、特殊立体構造を採用したマットレスでは、一般的なウレタンマットレスより薄くても優れた体圧分散性を実現しているものもあります。厚さの数値だけでなく、構造や機能も含めて検討することが大切です。
体重別に見る最低限必要なマットレスの厚さ

マットレスの厚さが十分かどうかは、使用者の体重によっても変わります。体重が重いほど、マットレスにかかる圧力が大きくなるため、より厚みのあるマットレスが必要になります。
以下は、底つき感を防ぐために最低限必要とされる厚さの目安です。
| 体重 | 最低限の厚さ(目安) |
| 40kg | 5cm |
| 60kg | 7cm |
| 80kg | 10cm |
| 100kg | 15cm |
例えば、体重60㎏未満の方は厚さ7cmのマットレスでも底つき感なく使用することができますが、同じ厚さのマットレスでも、体重80㎏の方が使用すると底つき感が出やすくなってしまうので注意が必要です。
これらはあくまでも「底つき感を防ぐ最低限の厚さ」です。快適な寝心地を得るためには、この目安よりも少し厚めのマットレスを選ぶことをおすすめします。
素材別のマットレスの厚さの目安

マットレスは素材によって構造が異なるため、推奨される厚さも変わってきます。
ウレタンマットレス
ウレタンマットレスは、ポリウレタン樹脂を発泡させた素材でできています。体圧分散性に優れ、身体の凹凸に沿ってフィットするのが特徴です。
ウレタンマットレスの場合、10cm以上あれば1枚で快適に使用できることが多いです。体格がしっかりしている方や、より上質な寝心地を求める方は15cm以上を目安に選ぶとよいでしょう。
注意点として、ウレタンは通気性が低い傾向があります。厚みが増すほど内部に湿気がこもりやすくなるため、通気性に配慮した構造の製品を選ぶか、定期的な換気を心がけましょう。
コイルマットレス(スプリングマットレス)
コイルマットレスは、内部に金属製のバネが組み込まれたマットレスです。コイルの上にウレタンなどの詰め物が配置されており、この詰め物の厚さが寝心地に大きく影響します。
コイルマットレスの場合、全体の厚さは20cm以上を目安に選ぶとよいでしょう。18cm以下だと詰め物が薄く、コイルの硬さを直接感じてしまうことがあります。詰め物の厚さは4cm以上あるものがおすすめです。
ファイバーマットレス
ファイバーマットレスは、ポリエチレンなどの化学繊維を絡み合わせて成形した素材でできています。通気性と通水性に優れ、丸洗いできる製品もあるのが特徴です。
ファイバー素材はウレタンより硬めで反発力があるため、同じ厚さでも沈み込みが少なくなります。そのため、ウレタンより薄くても底つき感を感じにくい傾向があります。ただし、弾力が徐々に失われやすいという欠点もあります。
ベッドフレームとの相性で考えるマットレスの厚さ

マットレスの厚さを選ぶ際は、使用するベッドフレームとの相性も重要なポイントです。
ロフトベッド・二段ベッドの場合
ロフトベッドや二段ベッドは、転落防止の柵の高さが30cm程度に設定されていることが一般的です。厚すぎるマットレスを置くと、寝返りを打ったときに柵を越えて転落するリスクがあります。
これらのベッドには、厚さ7〜15cm程度のマットレスが適しています。また、耐荷重の観点からも、重量のある厚いマットレスは避けた方がよいでしょう。
すのこベッド・脚付きベッドの場合
すのこベッドや脚付きベッドは、比較的厚みのあるマットレスにも対応しやすいベッドフレームです。20〜25cm程度の厚さであれば問題なく使用できます。
すのこベッドは通気性に優れているため、湿気がこもりやすい厚めのウレタンマットレスとの相性も良好です。床との間に空間ができるため、カビやダニの発生リスクも軽減できます。
ローベッド・フロアベッドの場合
ローベッドやフロアベッドは床との距離が近いため、マットレスの厚さが全体の高さに直結します。厚さ20〜30cmの分厚いマットレスを置いても、部屋に圧迫感を与えにくいのがメリットです。
ただし、フロアタイプの場合はマットレス下の通気性が悪くなりがちです。除湿シートを敷いたり、定期的にマットレスを立てかけて湿気を逃がすといった対策をするのがおすすめです。

マットレス選びで迷ったら日本橋西川へ
マットレスの厚さは、快適な睡眠のために重要な要素のひとつです。ただし、厚さだけでなく素材や構造によって寝心地は大きく異なります。同じ厚さでも、高反発と低反発では沈み込み方が異なり、体重や寝姿勢によってもフィット感は変わってきます。
日本橋西川では、特殊立体構造で体圧分散性を高めた[エアー]シリーズをはじめ、さまざまな厚さ・硬さのマットレスを取り揃えています。睡眠科学の専門講習を受けた「スリープマスター」が、体型データをもとに最適なマットレス選びをサポートいたします。マットレスの厚さや硬さで迷っている方は、ぜひ店舗で実際にお試しください。